SuperGT/ルマン24
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レーシングドライバー伊藤大輔オフィシャルサイト

SuperGTレースレポート

2012/07/28-29:第4戦 スポーツランドSUGO
【ポール・トゥ・ウィン! トヨタ移籍後初優勝】 予選1位 決勝1位

前戦のマレーシア戦ではエンジントラブルで最後尾スタートながら怒濤の追い上げで3位表彰台を獲得したLEXUS TAEM LeMans ENEOS。
今までの不運を断ち切りチームスタッフ全員が自信を持って第4戦の舞台SUGOに乗り込んだ。

7月28日(土)予選
全国的に猛暑となった週末。SUGOも35℃を記録し、路面温度は50℃を超えるコンディションで予選が行われた。
フリー走行でトップタイムを記録し、マシンの好調さを確認したENEOS SUSTINA SC430。
まずは大嶋選手が予選1回目のアタックを担当。
ここでもトップタイムをマークしスーパーラップ予選へとコマを進めた。
そしてスーパーラップ予選を担当した伊藤は周囲からのプレッシャーを物ともせず、冷静かつ果敢なアタックでただ一人1分14秒台をマークしてポールポジションを獲得してみせた。

7月29日(日)決勝
決勝前に激しい雨が降ったものの雨雲が去ったとたん急激に路面が乾き、蒸し暑いコンディションの中スタートが切られた。
スタートを担当したのは伊藤。
だがスタートで少し加速の鈍った伊藤に2番手、3番手のGT-R勢が襲いかかる。
しかし、勢い余った3番手スタートのカルソニックIMPUL GT-Rは伊藤に軽く接触するとそのまま体勢を崩し2番手スタートのMOTUL AUTECH GT-Rを巻き込んでコースアウト。
結果的に2台のGT-Rはリタイヤとなり伊藤はトップを死守したまま周回を重ねた。
後続に対して一時は4〜5秒のリードを築いていた伊藤だったが、S Road MOLA GT-Rに差を詰められテールトゥーノーズの状態に追い込まれる。
しかし伊藤の巧みなブロックでそれをしのぎ、トップのまま大嶋選手に交代。

ピット作業も素早く、バトンを受けた大嶋選手もトップをキープしたまま安定した走りで2番手とのギャップを6〜7秒に広げることに成功した。
しかし残りも5周を切ったところでGT300クラスの集団に行く手を阻まれ大きくタイムロス。
2番手PETRONAS TOM'S SC430との差は一気に無くなりテールトゥーノーズに。
最後まで手に汗握る接戦となったが大嶋選手の集中力は途切れることなく僅差ながらトップでチェッカー。
伊藤にとっては5年ぶり。チームにとっては9年ぶりの勝利となった。


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大輔インタビュー

本当に嬉しいです。
チームを立て直すためにとトヨタに迎え入れていただき、年々着実にチームは強くなったと思います。
あとは結果だけというところまできてなかなか勝てなくて、周囲の期待に応えられないことがとても辛かった。
今回の優勝は格別です。
チームの皆も苦しい状況を乗り越えよく頑張ってくれました。
そして一緒に開発してきたTRD、ブリヂストン、ENEOSをはじめサポートしていただいたスポンサー様、いつも応援してくだった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
これをステップに次戦以降もチーム一丸となって頑張ります。